動画が一番下にあります。
中学一年生 Nくん
陸上部 専門1500m
症状
4日前に左ハムストリングスの強い痛み(軽度肉離れ)
その後、右股関節の激痛でまともに歩けなくなった
検査・動作テスト
立位:右膝が内側を向いている。左は正面。
土踏まずアーチは両足ともに落ちている。
後ろから見るとアキレス腱に対して踵骨が内側に倒れ、ハの字になっている。
この状態をオーバープロネーション(日本語では過剰回内)といい、様々な、痛みや、スポーツ障害のクライアントに多く見られる状態です。
ウォーク&ランチェック:右足接地時、右膝が内側に入る。
母趾球の踏み込みが深いので、走っていても母趾球で蹴るような動作をしていると考えられる。
痛いのでランニングテストはなし。
見立て
1左ハムストリングスの肉離れは内側遠位(半腱半膜様筋)
→着地の膝の振り下ろし、巻き込み時に強く使う筋肉
2Nくんの履いているシューズの底を見ると母趾側のつま先のすり減りが激しい
→母趾で地面を強く踏んで(蹴って)歩いたり走ったりしている
→股関節内旋が強いからなおさら母趾に力感がある
3クールダウンが足りないので疲労が溜まっている
4右股関節痛(触診検査で腸骨筋と断定)も左股関節の伸展と右股関節の屈曲の相対的なストレスと考えられる
施術
整体:下肢を中心にトリガーポイント リリース。
痛みが強いのでソフトにリリースしました。
アフターケア
歩行のチェック
右膝の入りが緩やかになりました。
母趾の踏み込みがソフトになり、ストレスは減ると考えられる
(下に動画があります)
運動指導
踵と中足部アウトエッジをうまく使っていないので、エクササイズを2つ指導
3日後来店
股関節の痛みは消失。
ハムストリングスはもう少し。軽いジョグはできそうなので、運動指導ではそれを踏まえたドリルを指導。
SUPERfeetインソールを通学で履くHARUTAに合わせてフィッティング
まずは一番履く靴で日常で矯正をした方が良いので、通学用の革靴で提案しました。
インソール:SUPERfeet trim ブラック
試合が1週間後に控えているので、前日に来店してもらい、インソールの状態、身体の状態をみて、試合出場は決める予定。
今無理する時期ではないですが、出たい気持ちもわかりますからね・・・
松田タカシ